パークカフェ 開店(7)

手品の最後は、ハンカチから平和の象徴の鳩が勢いよく飛び出す手品です。生き物を扱うので、慎重を要する難易度の高いものです。
「エツー、それではこれから鳩を出します」と前口上を言えば、「どこに鳩がおんねん?」とたたみかけてきます。すでに酒席の座興のような会場になっています。言われ放題、「なすがまま、きゅうりがパパ」状態です。
尻のポケットから、3日くらい洗ってないハンカチをおもむろに取り出します。すこしすえたような妖気がただよっています。このハンカチを胸の前にもってきて、両手を組んだ上にかぶせます。ハンカチの中で、指をもぞもぞ動かし、中で鳩が動いているかのような動きをみせます。 「どこにおんねん、鳩?」と突っ込んできます。「ここにいます」と、胸の前で動きをとめ「鳩胸」としょうもない言葉で返しjます。もうそれで十分なのでしょうね。ケタケタと笑っています。また指を動かしはじめ、みんなが飲んでいるお茶の前で動きをとめ、「鳩麦茶」と言います。しょうもないことこの上ないのですが、もう十分なのですね「ワハハ!」と口を開けて笑っています。機嫌よう笑ってくれているので、ここらでもうお終いにしようかと動きをゆるめると、「鳩、どこにおんねん」と食い下がってきます。やっぱり覚えているのですね。 それならと、ヤケクソでハンカチを取り除き、写真のように親指を絡ませて、のこりの指で羽の形状をつくり、指先をバタバタさせて空中を飛びます。ただそれだけのことです。                                                                    しかし、座が出来上がっているのか、みなさん「しょうもなあ」と言われることもなく、ゲタゲタ笑ってくれています。               みなさん日頃の疲れや憂いやウサをひとときでも忘れて楽しんでもらえたら幸いなのですが・・・・。                              何度も見た腕時計は、もう11時40分です。